昇進して新任の管理職となった時、部署やチームの運営を始めようと思っても、どこから手を付けていいか迷う方も多いのではないでしょうか?
新任管理職としてチームを率いるにあたり、まず最初に大切になってくるのが、メンバーからの「信頼」を獲得することです。
この記事では、新任管理職にスタート時期に重要な「メンバーからの信頼」をすぐに得るために、今日からすぐに実行できる10個のアクションをご紹介します。
新任管理職にとってメンバーからの信頼が大切なワケ
新任管理職として着任後、最初の3ヶ月は「信頼構築の黄金期間」と言えます。
この時期にメンバーからの信頼を獲得できるかどうかが、その後のチームパフォーマンスを大きく左右するのです。
なぜ着任初期が重要なのか?まずはそのワケを3つご紹介します。
1. チームの心理的安全性の確立
メンバーの中には、新しい上司の人に対して不安や警戒心を抱く人もいます。もしこの不安な気持ちを抱えたままでいてしまうと、
新しいアイデアや意見がでにくい
思っていることを本音で話してくれない
問題が起きた時、発見や報告が遅れてしまう
といったことに繋がる可能性があります。
早期に信頼関係を構築することで、メンバーが安心して意見や問題点を述べられる環境が整い、チームがもつ力を最大限に引き出せるようになります。
2. 変化/変革に向けた推進力の獲得
多くの新任管理職には、組織やチームに変化をもたらし、成果を挙げることをミッションとして課せられています。しかし、メンバーとの信頼関係がない状態で今までと違うことや変革を無理に進めようとすると、
こちらの意見に耳を貸してくれない
表向きは同意していても、行動に表れない
モチベーションが下がってしまう
というリスクが高まります。変化や変革を前向きに受け止めてもらうためにも、新任管理職は初期の段階でしっかりとメンバーとの信頼関係構築が必要です。
3. リーダーシップの正当性の確立
新任管理職の中には、自身の経験が浅い業務や部署を任される人もいます。
実務経験や専門性においてメンバーの方が詳しいような場合に、信頼関係の構築が遅れてしまうと、
メンバーが持っている知識や経験を共有してくれない
管理職の指示や判断に対して疑問や反対の声が出やすくなる
管理職とメンバーの方向性がずれ、チームが混乱してしまう
といった事態が起きてしまうこともあります。
経験が浅い部署や業務だからこそ、初期の段階で協力関係を作ることで、リーダーとして影響力が発揮しやすい環境を作ることができます。
新任管理職が信頼を獲得するアクション10選
ここからは、新任管理職が早期にメンバーからの信頼を獲得するためにできる、具体的なアクションをご紹介します。
どれも今日から使えるものばかりなので、ぜひ実践してみてください!
挨拶をする
挨拶は社会人だけでなく、人と人の関係を作る上での基本。元気に、明るく声をかけましょう。
レスポンスは早く、リアクションは必ず行う
メンバーからの相談や報告に対して、なるべく早く、そして必ずリアクションをしましょう。上司からの返事がないと、部下の仕事が止まってしまったり、見てもらえていないと不安になることも。
時間を守る
遅刻はもちろん、会議なども遅れることがないよう時間を守りましょう。「少しくらい遅れてもいいや」という気持ちは、部下に伝わってしまいます。
逆ホウレンソウを意識する
部下に対しホウレンソウを求めるだけでなく、こちらからも積極的にホウレンソウを行いましょう。情報共有や相談を増やすことで、チームやメンバーも仕事が進めやすくなります。
勤怠状況をきちんとチェックする
部下の方の労働時間や休暇の取得状況には気を配りましょう。残業が多ければ声をかけるなど、業務量や健康への気遣いをすることで、メンバーは安心感を得られます。
理由や背景とセットで、指示や要望を伝える
業務を依頼する時は、理由や背景を添えて伝えましょう。セットで伝えることで、メンバーは納得感を得たり、より目的を正しく理解して業務を進めることができます。
自分を主語にして語る
メンバーに対して話す時は、「会社が言っているから」など、自分以外を主語にすることは避けましょう。管理職である自分を主語にして語ることで、気持ちや熱意がより伝わります。
ルールを守っていない場合は注意する
会社のルールや時間を守るなど、当たり前のことができていない時はきちんと注意しましょう。曖昧な対応は不信感を募らせ、明確な対応は信頼に繋がります。
率先垂範で行動する
新任管理職であれば、指示をするだけでなく自らも率先して行動しましょう。メンバーの手本となる行動をとっていけば、自ずと信頼は集まっていきます。
何気ない会話を意識的にする
雑談を通してメンバーへの関心や共感を示しましょう。相互理解が進めば、信頼関係も自然と高まっていきます。
信頼関係の築き方について、もっと学びたい方へ
ここまで今からすぐに実行できる行動を紹介してきましたが、管理職としてリーダーシップを発揮していくためには、より深く、継続的な学びが大切です。
さらに管理職としてのスキルを磨くためのおススメの方法をご紹介します。
社内/社外の研修に参加する
社内や社外で実施している管理職向けの研修に参加してみましょう。研修の中には、新任管理職向けのコンテンを提供しているところもあります。
動画や読書でインプットをする
最近ではYouTubeなどでマネジメントに関する知識やノウハウを発信している動画もあります。動画や読書を通じ、必要な知識をインプットしましょう。
管理職メンターをつける
管理職経験が豊富なメンターにつけることで、伸ばすべき要素や解決すべき課題がすぐにわかり、より速く、効率的に成長ができます。
管理職の仲間を見つける
仲間を作ることで、よりリアルで実践的な学びを得ることや、孤独になりがちな管理職という立場を支え合うこともできます。
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